研修担当    石崎 のぞみ

薬局一つひとつが
「町の保健室」になるように
薬剤師を教育しています
薬局一つひとつが 「町の保健室」になるように 薬剤師を教育しています
石崎 のぞみ
研修担当
入社27年目
新卒入社後、店舗経験を経て研修担当者として着任。現在は研修責任者として社内の薬剤師が未病・予防から治療、介護まであらゆるシーンで活躍できるよう研修の立案と運営を行っている。
思いがけないチャンスと新たな目標
現在の部署に配属になったのは、今から18年ほど前です。現場と店長を経験した後、研修担当として辞令がありました。その頃の私は、自認するほどのなかなかの勉強嫌い。そんな私に務まるのか戸惑いを感じていたところ「勉強嫌いな人のほうが、勉強が苦手な人の気持ちが分かる。きっと、どうやったら伝わるかを考えた研修や教材作りができるから、思うようにやってみたらいい」と会長からの激励を受け、前向きに「やってみよう」と思えました。
「薬剤師」として、「人」として
薬剤師研修では、座学やロールプレイを取り入れたOTCの基礎知識と接客での応用のためのロールプレイ、基本的な調剤スキルを習得する調剤着任前研修や調剤実技研修、ビジネスマナーを含む接遇研修などを中心に行っています。薬剤師は、資格を取得した時点で「薬の専門家」になります。それぞれが自己研鑽に励み、専門性を高めていかなければなりませんが、机上の勉強だけでなんとかなる世界でもありません。学生時代に実務実習があるものの、その後、薬剤師国家資格の勉強が入り、ブランクが生じてしまうことも避けられない。だからこそ研修を受講することで不安を払拭し、店舗でのスムーズな業務遂行に努めてもらえるように運営しています。調剤研修では新入社員の薬剤師を20名ごとのグループに分けて服薬指導の練習を行うことから始まります。全員がロールプレイや現場に導入されている実際の調剤機器を使用した研修に参加できることが特徴です。研修を受けた薬剤師からは「実際に店舗で起こり得るシチュエーションを体験できるので安心しました。」といった声があり励みになっています。研修を運営する際に大切にしていることは、クリエイトが考える医療人としての心構えや倫理観を養うことです。社内の経営理念である「私達はいつもお客様≒患者様の近くにいて、ふれ合いを大切にします」にとても共感をしていて、研修を介してクリエイトの薬剤師がそれぞれの立場から理念を体現できるようになってほしいと考えています。
薬剤師のあるべき姿を考える「トータルヘルスケア薬剤師」
クリエイトが目指す薬剤師の姿を「トータルヘルスケア薬剤師」と呼んでいます。これは薬剤師が未病・予防から、治療、介護まで、お客様や患者様のあらゆるシーンで幅広くサポートすることを目的としているからです。たとえば、生まれたての赤ちゃんの対応から、大人になってからの市販薬、化粧品や日用品、そして処方箋の薬や高齢者となり介護の対応に至るまで、その街に住む一人のお客様や患者様を生涯に渡ってサポートすることができれば、地域の方々にとって、クリエイトの薬剤師が心強い存在となれるはずです。私はよく研修の中で「お客様や患者様を大切な家族や恋人だと思って考えてください」と伝えています。そうすると、家族や恋人が風邪で高熱が出ているとしたら「食欲はあるかな?」「水分は摂れるかな?」「熱冷ましは必要ないかな?」と、いろいろな思いが生まれてきます。知識も大切ですが、そのようにお客様や患者様を思いやる気持ちが自然と備わった薬剤師であってほしいと願っています。
レッドフラッグサインを見逃さない
薬剤師を育てるために
毎年、薬剤師にとって有益な研修を行うために心がけていることの一つに、最新の事例や知識を加えたカリキュラムづくりをするということがあります。薬は日進月歩で開発されていきますし、薬剤師は薬の専門家として患者様に常に最適な薬物療法を行うため、医療情報の日々のアップデートは欠かせません。研修では、継続的に集合研修による知識のアップデートを行い、現場教育では「ブラザー&シスター制度」といった新人薬剤師のお兄さん、お姉さん役となる先輩社員が、現場でのサポートを行う体制も整えています。また研修に症候学を取り入れることで、頭痛ひとつでも、あらゆる疾患の可能性を考え、レッドフラッグサイン(重篤な疾患の徴候)を見逃さないように多角的な観点から接客やカウンセリングを行う力を養っています。ほかにも、過去に実際にあったプレアボイド(薬による有害事象を防止する)事例をまとめたものは毎月作成して各店舗に共有しています。こういった薬剤師の研修やサポートに必要なメンテナンスは、正直かなりの労力を使って大変です。でも同じ部署の仲間と助け合いながら、使命感をもって一つずつ着実に乗り越えていくこと、そして研修を受けた薬剤師から「接客や服薬指導の際に役に立った」という声をいただくことは大きなやりがいに繋がっています。
これから入社する新卒社員の方々へメッセージ
私は、毎年新入社員として入社してくる皆さんを弟や妹のように感じています。最近では「お母さんでは?」という声も社内からちらほら聞こえてきますが、どちらにしてもみなさんのことを大切に想っていることに変わりはありません。最初の頃に研修を受講した人が今、私のチームで一緒に働いていて、ふと感慨深い気持ちになります。誰でも得意、不得意はあるし、人との相性もあります。楽しくやりがいをもって働けるときもあれば、壁にぶち当たって目標を見失うこともあるかもしれません。そんな時はいつでも相談してくれればいいし、その壁を一緒に乗り越えたいとも考えています。一人ひとり紆余曲折しながら目標を見つけて成長をしていく姿を見ることが私のやりがいです。クリエイトは世間から見ると「大きな会社」だと思われているかもしれませんが、私から見ると、入社当初のアットホームな会社のままです。地域の人が健康で困ったとき「クリエイトの薬剤師がいてよかった」と思っていただけるような「町の保健室」となれるようにしっかりと教育したいと思います。ぜひ一緒に働けることを楽しみにしています。
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