*お薬の豆知識*食品も飲み合わせ注意?!

こんにちは!教育課の蝦名です🦐

皆さん、普段ドラックストアなどで販売されているお薬を使っていますか?
使っている方は、添付文書をしっかり読んでいますか?

市販薬=病院でもらう薬よりも弱い薬というイメージがあるため、病院の薬と比べて薬の説明を読まずに飲んでしまう方がいますが、大きな間違い!実は市販のお薬にもいろいろな注意事項があり、中にはこの食品とは一緒に服用しないでくださいといったものもあります。

今回の記事では、食品と市販薬の飲み合わせについてご紹介しますので、自分や周りの人の薬の飲み方はどうだったか振り返ってみましょう⭐


💊アセトアミノフェンとお酒🍺

お酒(アルコール)は薬の効果を増強したり、副作用を起こしやすくしてしまうため、基本的にどんな薬とも一緒に飲むのはおすすめしていませんが、特に注意が必要なのが解熱鎮痛成分(頭痛薬や解熱薬、風邪薬などに配合)の1つであるアセトアミノフェンです。
アセトアミノフェンとお酒を一緒に服用すると、肝不全(肝臓の機能が大幅に低下した状態)になる恐れがあります。同時に飲まなければいいというわけではなく、体からアルコールが抜けていないといけません!飲酒後に頭が痛くなったからといって、アルコールが抜けていないうちにアセトアミノフェン配合の頭痛薬を飲む…なんてことがないようにしましょう。

『タイレノール』の添付文書

💊眠気防止薬とカフェイン飲料☕

仕事中や勉強中の眠気やだるさを緩和する眠気防止薬という種類の薬があります。主成分は覚醒や疲労回復の作用があるカフェインです。カフェイン飲料と一緒に飲むと作用が強く出過ぎてしまうため、この薬の添付文書には「コーヒーやお茶等のカフェインを含有する飲料と同時に服用しないでください」と記載されています。

『エスタロンモカ』の添付文書

これまでカフェインが多く含まれる飲料と言えばコーヒーでしたが、近年人気のエナジードリンクもカフェインを多く含有した飲料です。皆さんの中にも好きな方がいるかと思いますが、医薬品と異なり、エナジードリンクを含む清涼飲料水はカフェイン含有量に制限がありません(医薬品は1回量200㎎、1日量500㎎までの制限あり)。飲み過ぎには十分気を付けてください!

💊鉄剤と緑茶・ワイン・コーヒー等🍷

鉄剤は鉄の不足が原因の貧血を改善するための薬です。緑茶やワイン、コーヒーといったタンニン酸を多く含む飲食物と鉄剤を一緒に摂ると、鉄剤の吸収を邪魔してしまうことがあります。そのため添付文書の「用法・用量に関連する注意」に「服用の前後30分にお茶・コーヒーなどを飲まないこと」と記載されています。

『マスチゲン錠』の添付文書

せっかく薬を飲んでいるのに効果が出にくくなってしまうなんて嫌ですよね。このような飲み合わせの注意は病院から処方される薬にもあり、血液をサラサラにする薬とビタミンKを多く含む食品(納豆・青汁等)、骨粗しょう症の薬とカルシウムを多く含む飲料(牛乳や硬水のミネラルウォーター)等は注意が必要です。


食品とお薬の飲み合わせはどうでしたか?意外と身近な食品でも注意が必要ですね!
薬の販売をする登録販売者や薬剤師はただ薬を渡せばいいというわけではなく、このような飲み合わせに関する情報もお客様・患者様にお伝えしないといけません🌸

皆さんもこれから薬の接客を受ける時、処方箋薬を受け取る時、どんな情報が提供されるか意識してみては?!

それでは、次回の更新をお楽しみに!