お薬の豆知識 part2~軟膏・クリーム何が違う?~

こんにちは!教育課の弘中です。

*お薬の豆知識*食品も飲み合わせ注意?!に引き続き、ご自身のお薬選びにも役立つ豆知識をご紹介していきます。

今回は、ドラッグストアで取り扱いのある「塗り薬」の剤形の違いについてです!

「軟膏剤」「クリーム剤」「液剤」の違い

ドラッグストアの「塗り薬」コーナーへ行くと、同じシリーズの商品でも「軟膏剤」「クリーム剤」「液剤」のように、剤形の違う商品が並んでいて、どれがいいのか悩んだことありませんか?

いったい、どのタイプを選んだらいいの!?

実は、有効成分は同じでも、使い心地や刺激性などに違いがあるんです。


■軟膏剤

油性基剤をベースにした塗り薬です。

刺激性が弱く、肌の弱い方にも向いています。

保湿力が高いので、皮膚を保護してくれる働きもあります。

ただ、クリームに比べるとベタつきが強いです。

■クリーム剤

油性基剤に水分が含まれています。

なめらかで、のびがよいので、ベタつきが気になる方にはおすすめです。

水で洗い流せる一方、汗などでも流れやすいです。

軟膏に比べ刺激性が強いため、傷のある部位には適しません。

■液剤

クリーム剤よりも水分量が多いです。

のびがよく、さらっとした使用感ですが、軟膏に比べて刺激性が強いため、傷のある部位には適しません。


患部はじゅくじゅくと化膿しているか、それともカサカサしているか、ひび割れはあるかなど、お客様の状態に適したタイプのお薬をご案内していきます。

塗り薬使用時のポイント!

塗り薬を容器から直接指に取り、患部に塗ったあと、また指に取ることを繰り返すと、容器内に雑菌が混入するおそれがあります。

いったん手の甲などに必要量を取ってから患部に塗ることが望ましいです。

いかがでしたか?

お薬の「剤形」だけを見てみても、様々な特徴がありました。

どの商品が良い、悪いということではなく、お客様の症状やご要望に沿った商品をご案内することが大切です。

もちろん、知っておくとご自身のお買い物にも役に立ちますね☆

お客様の役に立ち、感謝される仕事。それが登録販売者です。

皆さんもぜひ普段の生活の中で、お薬のこと、興味を持って見てみてください。

それでは、次回の更新をお楽しみに☆